泉涌寺の紅葉

泉涌寺の紅葉(せんにゅうじ)

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泉涌寺の創建
 泉涌寺は真言宗泉涌寺派の総本山で、平安時代に空海が草庵を結び法輪寺と名付けたのが始まりとされています。後の鎌倉前期の建保(けんぽう)6年(1218)に月輪大師(がちりんだいし)が譲り受け伽藍を整えて大寺院としました。

泉涌寺(せんにゅうじ)
 泉涌寺の名前は堂宇を建立している時に仏殿の傍から泉が湧いたことに由来します。この湧き水は今も水屋形の中にあり、秋には紅葉が飾ります。
 水屋形の横に清少納言の歌碑があり、「夜をこめて鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ」の歌が刻まれています。

泉涌寺は歴代の天皇とのつながりが深く「御寺(みてら)」と呼ばれ、広い境内全体が気品を感じる雰囲気に満ちています。歴代の天皇の菩提が弔われ、寺域には多くの御霊が営まれています。

 長い塀を廻らし中央に唐門を構える月輪陵には四条天皇、後水尾天皇、後光明天皇などが葬られています。

泉涌寺の御座所庭園
 御座所から眺める庭園は白砂と白壁と植え込みの緑にカエデの赤と黄色が上品に配置されて、目にやさしい洗練された美しさです。
 御座所(ござしょ、おましどころ)は天皇や貴人など高貴な人の居室です。

泉涌寺の仏像美術品
 ひときわ目を引く大きな建物の仏殿には運慶が作った釈迦仏、阿弥陀仏、弥勒物の三世仏が安置されています。
 仏殿の天井と背後の壁には狩野探幽が描いた龍と白衣観音が見られます。

 楊貴妃観音堂には聖観音像(楊貴妃観音)が安置されており、伏し目のやさしいお顔を拝することができます。
 泉涌寺の美人祈願のお守りには楊貴妃観音のお姿が見られます。

泉涌寺の所在地
 京都市東山区泉涌寺山内町27
泉涌寺の宗派 真言宗泉涌寺派本山
泉涌寺の拝観時間
 午前9時より午後4時半まで
  (冬12月~2月は午後4時まで)
泉涌寺の拝観料
 大人 500円、中学生以下 300円
 (御座所・庭園拝観は別途300円が必要です。)
泉涌寺への電車とバス
●JR奈良線「東福寺」下車、徒歩約15分
●京阪電車「東福寺」下車、徒歩約15分
●市バス「泉涌寺道」下車、東へ約10分
駐車場 有り