天龍寺の桜(京都市右京区)

天龍寺の桜(てんりゅうじ)

京都の桜 写真集

天龍寺
 平成6年(1994年)に世界文化遺産に指定された天龍寺は、正式の名前が霊亀山天龍資聖禅寺の臨済宗天龍寺派の大本山で、名勝嵐山の渡月橋にほど近く、釈迦如来を本尊とする禅寺です。

 桜、新緑、紅葉、雪と四季それぞれに美しい庭が観賞でる方丈庭園は、曹源池(そうげんち)を中心に嵐山の桜や紅葉に彩る木々の山肌を借景とする池泉回遊式庭園で、夢窓疎石の作と伝えられ、開山当初の面影をそのまま今に伝えられています。この方丈庭園は国の史跡、特別名勝に最初に指定された歴史ある庭です。

天龍寺の歴史
 天龍寺は暦応2年(1339)に室町幕府を開いた足利尊氏(1305~1358)が後醍醐天皇の菩提を弔うために、夢窓疎石(むそうそせき)を開山に迎えて創建したと伝えられています。天龍寺造営の資金を捻出するために、中断していた元との貿易を天龍寺船により再会した話はよく知られています。

 当初は亀山公園から渡月橋までもの広大な寺域に百を超える塔頭子院を持ち、京都五山の一位を誇りましたが、その後の八度もの戦乱や火災で堂宇はことごとく焼失し、幾度もの再建を繰り返していましたが、今に見られる建物のほとんどは明治時代に再建されたものです。

 法堂の天井には加山又造の筆による「雲龍図」が描かれていて、土、日、祝日および特別公開日に有料で公開されます。絹本著色(けんほんちゃくしょく)夢窓国師像など数多くの重要な文化財を蔵しています。

 天龍寺の西に広がる嵐山の桜の写真は嵐山で、紅葉の写真は嵐山渡月橋をクリックしてご覧ください。

天龍寺の宗派 臨済宗天龍寺派
天龍寺の所在地
 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
天龍寺の拝観料
 庭園拝観は高校生以上:500円、小・中学生:300円、
 諸堂拝観は300円追加、法堂は別途500円
天龍寺への公共交通機関
●JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩約10分
●嵐電(京福電鉄嵐山線)「嵐山」下車、すぐ
駐車場 天龍寺参拝者専用有料駐車場 1日1000円で普通車120台が駐車可能です。